はじめに
仕事の関係で、基板設計の確認をすることがあります。
基板が製造から出来上がってきてから、いろいろ修正点が出てくることも多く、ARやVRで事前に確認したらPCの画面上で見るよりも捗るのではないかと思っていました。
そんなわけで、設計のCADから確認できる方法を模索してみました。
PCB-CAD
基板CADはいろいろありますが、ここでは無料のKiCadにしました。
使い方は下記などググればたくさんありますので省略します。
ここではサンプルでinstall時に入っていたPICのボードで試してみます。
編集画面はこんな感じでした。
フリーなのにちゃんと3D表示もあります。
どうやって表示するか
今回は、これをVRやARで表示するというイメージになります。
いろいろな方法を試したのですが、sketchfabを使う方法が一番簡単でした。
これは3Dモデルを公開するプラットフォームのようですが、VRやARでの表示をサポートしているので、自分で特にソフトを作らなくてもそのままできそうです。
使い方はこちらを参考にしました。
特に決め手となったのは、KiCadのエクスポートのVRMLがそのまま使えることです。
試行錯誤の中でBlenderなどで変換してということが多く、そのたびに躓いたのでこれは大変助かりました。
PCBの出力とアップロード
まずKiCadからVRMLで出力
Sketchfabのサイトでファイルをアップロードします。
アップロード中はこんな感じの画面になりました。
アップロードが終わると次のように図面の確認ができます。
簡単すぎて感動しますね。
ただ、レジストの部分までべたGNDが表示されてちょっとおかしいので理由はわかりませんがVertexColorをOFFにするとよくなります。
webサイトから見てみる
当たり前ですが、まずはPCで確認できました。これならほかの人との共有とかも簡単そうです。
よ~く見るとちょっとランドの色とか怪しいですが、おおむね良しとしましょう。
publishするとリンクが表示されます。
スマホで見てみる
先ほどのリンクにスマホからアクセスしてみます。
googlePlayからSketchfabをインストールします。
まだAR表示のやり方がわからないのですが、VRでの表示はできました。
QUEST2で表示してみる
QUEST2でも表示できたのですが、なぜか画質が良くない。こんな感じ
調べたら下記が参考になりました。
こんな感じでちょっとでかいですが、表示ができました。
このサイズだと手に持って動かしながら見れるといいのですが、仕様上歩き回りながら見るような感じのようです。実用性を考えると、いろいろ工夫が必要そうです。
とはいえ、手軽さと遊べそうな感じがまずは気に入りました。
sketchfab素晴らしい。
3DモデルをダウンロードしてUNITYとかでいじれれば、もっといろいろできるかもしれないと思いました。こちらはまたの機会ということで。