アンテナ特性をVRやARで表示してみたい
はじめに
以前からアンテナの放射パターンをARもしくはVRで表示できれば、電波の放射状態をより体感しやすいのではないかと思っていました。
このたび東京五輪の休日を使って試してみました。
アンテナに関して素人で、見よう見まねでやっているためご存じの方から見るとおかしい記述もあるかもしれませんがご容赦ください。
もとにしたアンテナの解析ツール
ちょうどRTL-SDRのwebを見ていたらアンテナ解析ソフトが紹介されていたので、これでまずは試してみました。
実行画面はこんな感じ
この3D表示を取り込めればよいのだが、いったいこれをどうやればよいのだろうか・・・
データの解析
タイトルバーに「2beverage.out」と表示されているので、このファイルがこの3D表示の元データのようです。
このファイルを見たところL569に「RADIATION PATTERNS」というがありました。
ここに放射パターンの情報が書かれていそうです。
Pattern-windowに2次元表示があるので、まずこれとの関係を見ていきます。
どうもここに表示されているのはPHI DGREEが180のところのようです。
これが分かれば描けそうな感じがしてきました。
VR,ARで表示するので、UNITY上で表示することを試みます。
ラインレンダラーで頂点を描いてみる
下記を参考にまずは線を引いてみます。
それらしい形が描けるところまで来ました。大体あっていそうです。
この調子で線を追加してみると
それっぽくなりました。
表面を描く
VRやARで表示することを想定すると、光の反射などちゃんとしていないとよろしくなさそうです。ちょっとmeshの勉強をして続きをやってみます。
一部描いてみたところ、よさげです。
一通り描いたところ。あれ・・・なんか立体感がない
下記1行追加とライトの位置を変更して改善しました。法線ベクトルが設定されていなかったようです。
mesh.RecalculateNormals();
改善状態
次にレベルに応じて色を付けてみます。
参考にしたのはこちら
シェーダーを変更しなければいけないようです。
上記のものにすると影もなくなってしまうので、下記をstanderdシェーダーに追加する形で修正したところ、色が変更できました。
値に合わせて色を変更する
色と値の関係を調整して、よい感じになりました。
VR,ARの表示は次回にします。