manahiyoの気まぐれ

備忘録を兼ねたブログです。

設計した基板をVR,ARで見たい2

はじめに

電子基板はいつも出来上がってから、あーすればよかった、こうすればよかったと気が付くことがあります。やはり実物を見て気が付くことはよくあることです。

VR内で設計段階で出来上がった3Dモデルを表示して見ることで、実物を見るのに近いことができると思い、以前試しました。

ただ、この時は結局いろいろ手間がかかって、面倒でした。

manahiyo.hatenablog.com

今回改めてやってみたところ、とても簡単にできたので再アップします。

環境

KiCad 7.0.7

Blender 3.4

Unity 2022.3.4f1

Quest2

手順

KiCADでサンプルで用意されている下記を使いました。

kicad\demos\pic_programmer

PCBエディタで開くとこんな感じ。

3Dビューアーで表示

次に、下記のようにメニューからVRML形式で出力します。ReadOnlyなので、出力先は適当に変更してください。

次に、Blenderで取り込みます。下記メニューになります。VRMLという表示がないのですが、wrlの拡張子で問題ありません。

取り込んだところ

TOP面

BTM

これをBlenderの標準形式で保存します。

UnityのAssetフォルダなどにそのファイルをドロップすれば自動で変換して取り込みをしてくれます。

取り込んだところ(一部)

 

表示の様子

Quest2のパススルーモードのプロジェクトを使って、基板を表示してみました。背景が黒になっていますが、実際はパススルーで実環境が表示されています。

下記の通りAR(MR)内で自由な角度から基板が見れます。事前チェックとして結構実用になるのではないかと感じます。

下記に動画置きました。

www.youtube.com

最後に

ふとしたところでkicadStepUpModというものの存在を知り、試していたのですがなかなか思うようにいきませんでした。

結局上記の通りシンプルにやるのが一番簡単というオチでした。

 

2023/10/1追記

Blenderのアドインを使うことでPC-VRがあればBlender内でVRで見れることがわかりました。拡大縮小などもできて、こちらのほうが手軽ですね。

forest.watch.impress.co.jp

スクリーンショット