Pokitの測定値をMRで表示してみる
はじめに
先日Quest3の発売日が発表され、MRが話題です。
以前ブログに書きましたPokitは超小型のテスターになりますが、これらの表示も将来はMRグラスで表示するのだろうと想像します。
今回はその1歩手前という感じで、手持ちのQuest2のパススルーモードを使って測定値をMR表示してみました。
Pokitと接続
webを検索したところAndroidからBLE接続の例もあり、初めはそれらを参照して作ろうとしました。しかし、BLEは初めてで知識も乏しく、エラーが出て修正方法も見当がつかず、うまく動かせませんでした。
困ったときのASSET頼みで、結局こちらのASSETを購入するのが一番早かったです。
サンプルソフトで接続確認
まずはasset内にあるサンプルアプリがQuest2で動作するか試します。
MR表示を想定しているので、OculusIntegrationのPassthroughサンプルをベースにします。これに上記assetのサンプルのScannerTestのCanvasをコピーして実行します。
ちょっとCanvasの設置などの位置が悪く見にくいのですが、もともとのPassthroughサンプルにあるオブジェクトのほかに、CanvasにRSSIやアドレスが表示されていて正常にスキャン動作ができていそうです。下の部分にある通りPokitも認識できました。
Quest2内のスクリーンショットなので、背景が黒になっています。
PokitのLEDを点灯
まずはPokit上のLEDにアクセスしてみます。下記にAPIドキュメントがあるのでここから各IDは参照できそうです。こういう資料が公開されているのはありがたいですね。
LEDアクセスは下記の部分になります。ここに1を書き込めばよいようです。
点灯するのが一瞬なのでわかりにくいですが、下記のように点灯しました。
Pokitの電圧測定値を表示
基本的にはオペレーションモードを電圧測定に変更して値を取得するだけです。レンジはAUTOにしています。手元にあった使用済みの乾電池の電圧を測定してみました。
表示位置はコントローラ基準で置いた状態で見れるように調整しています。
今回はSideQuestでパススルー画像込みでキャプチャしています。
APP起動後、BLE検索状態
接続中
測定中、未接続なので0V
測定中、使用済みなので1.11Vでした。
抵抗を測定
10オーム
47Ω
150Ω
測定がいつもと違って、なんか新鮮です。
最後に
ひとまずPokitから電圧と抵抗を取得してMRで表示することはできました。
QUEST2のパススルー画像は見ての通りいまいちなので、QUEST3で改善したカラーパススルーでぜひ試してみたいところです。